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こちらこの番組は毎週木曜日夕方4時、大垣書店烏丸三条店からお送りしています。
今週のソムリエは烏丸三条店、圡井 麻衣子さんです。
今週の一冊は…
小野 不由美 / 風の万里 黎明の空 十二国記

小野不由美氏の代表作『十二国記』シリーズの一つです。
1991年から2001年まで発表されていましたがストーリーは未完。
2012年4月に刊行元が講談社から新潮社へ移籍され、順次新装され、完全版として発表される予定です。
十二国記の舞台は神仙や妖魔の存在する世界。
十二の国が存在し、王がそれぞれの国を統治を行います。
その王は世襲ではなく、神獣麒麟が天意に従って選ばれるシステム。
それぞれの王がどのように国を治め、万民を慈しむのか。
『風の万里 黎明の空』では現実の世界から王となった女子高生・陽子が統治する上での様々な困難をいかに乗り越えていくのかが描かれています。
様々な不合理、不信、そして怖さ。
歴史ファンタジーにも関わらず、現実世界でも起こる派閥闘争や不条理が巧みに描かれ、さらに王として成長する姿に共感を覚えるなど読者を惹きつけやまない展開が待っています。
2002年にNHKでテレビアニメ化されご存知の方も多いでしょう。
続編、そして完全版へ歩み始めた『十二国記』シリーズをお楽しみに☆
posted by 本のソムリエ制作室 at 16:52|
圡井 麻衣子さん
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